2018/10/24 08:35
今週、東京の国際展示場で開催されている「ファッションワールド」へ行ってきました。
このファッションワールドは、日本最大のファッション展示会。
世界40か国のファッションブランドが一同に出展しています。
この展示会の中では、業界活性化のためのセミナーも。
その一環として、昨日には、話題の靴職人・花田優一さんと、
おなじみ「FORZA. STYLE」編集長の干場義雅さんのトークショーが行われました。
テーマは、
「靴のビスポークは広がるのか?
消費者嗜好の変遷とオーダーメード市場の可能性」。
話は、花田さんが手掛けるようなハンドメイドでつくる
20~40万円程度の価格のビスポークと
干場さんが手掛けている「タカシマヤスタイルオーダーサロン」のように
49000円からオーダースーツが楽しめる
気軽なオーダーの2軸で深めていかれました。
昔は、当たり前だったオーダーが、現在では高嶺の花のような状態になっている。
その状態からまた広めていくには
職人の地位向上と、技術やテクノロジーによってオーダーを身近なものにしていくことが必要なのではないかと。
この話の中で、花田さんは、職人がつくるものには、人格があらわれ
人格者であることが、良い靴をつくれる条件のひとつとお話されていました。
そして、職人はいまや、工房にこもって靴づくりをしていれば良いというのではなく
自らスポークスマンとなり、発信をしていくことが大切、と。
職業として、「職人=カッコよい」。
そんな職人を目指したいという若手の台頭が実現できれば、ビスポークは広がるはず、と。
私もいろんな靴職人の方にお話しをお伺いしておりますが
ご自身の工房を持ち、ブランドをお持ちの方は、すでに取り組んでいらっしゃることですね。
ただ、靴業界だけでなく、広くその姿勢や発言が届いていけば、そのカッコよさはもっと広がるはず。
職人の方は本当にカッコいいです。
その魅力を私も発信できたらいいな、と改めて思ったセミナーでした。